男性特有の前立腺肥大とは、どのような病気なのでしょうか？ 前立腺肥大とは、男性にのみ存在している、精液内で精子の運動を助けるための前立腺液を作る臓器の前立腺が肥大してしまう病気です。 前立腺は外性器ではなく身体の中にある臓器ですから、外見では判断出来ません。 しかし、何となく不快感を感じたり、なかなか尿が出なかったり、チョロチョロとしか出なかったりといった症状が見られます。 もう少し進行すると、頻尿になったり、逆に尿が完全に排出しきれなくなったり、血尿が出てしまうこともあります。 さらにひどくなると、尿が出せなくなってしまうため、腎臓などの働きにも障害が出てしまうでしょう。 高齢の方ほど多い病気とされていて、特に６０歳以上の男性に多く見られるのも特徴の一つです。 原因ははっきりとは解明されていませんが、加齢と共に増加傾向にあることから、男性ホルモンの減少が関係しているのではないかと考えられています。 また、昔の日本人は、加齢に伴って前立腺が萎縮するケースが多かったことから、食生活の欧米化も関係しているのかもしれません。
