耳管開放症とは
耳管開放症は、1867年に初めて報告された疾患であり、特に女性に多く発症することが指摘されています。睡眠不足や過労が連続すると、発生しやすいとされ、ストレスが主な原因の一つとされています。
この状態では、耳管が常に開いていることで、耳の閉塞感、自分の声や呼吸が異常に大きく聞こえるなどの症状が現れます。また、頭が軽い感じやめまい、低音が聞き取りにくくなるといった症状も報告されています。
特に音楽関係の職に就いている人にとっては、音程の誤認識や、発する音の大きさの感覚が鈍くなるなど、職業上の大きな障害となることもあります。
頭を下げる動作や入浴が一時的な症状の緩和に役立つことがある一方で、運動によって症状が悪化することもあり、妊娠中の女性にも発症しやすいとされています。
耳管開放症は生命を脅かすような疾患ではありませんが、重症化すると日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があるため、耳の不快感が持続する場合は速やかに医療機関での相談をお勧めします。