小耳病は、出生時から耳の形成が不完全で、通常より小さい耳を持つ状態を指します。
この病気は約6,000人から10,000人に1人の割合で見られる比較的珍しい状態であり、男の子に発症する確率がやや高いとされています。小耳病は片耳だけに現れる場合もあれば、両耳に影響がある場合もあります。
場合によっては、耳の開口部が閉じてしまい、聴力に影響を及ぼす、あるいは全く聞こえないケースも存在します。
妊娠初期の耳の発育が何らかの原因で阻害されることにより小耳病が発生すると考えられていますが、具体的な原因はまだ明らかにされていません。
小耳病の治療は高度な医療技術を要するものの、現在では完全な治療方法は確立されていない状態です。しかし、形成外科では見た目を本来の耳に近づける技術が存在します。
この手術では、耳介を左右対称に見えるよう再現することが可能ですが、耳の形状が複雑であるために、再手術が必要となるケースもあります。
